あてにならない

感覚はあてにならない

2012年12月に始まった「アベノミクス景気」が1990年前後のバブル経済期を抜いて戦後3番目の長さになったことを4月初旬の新聞で報じられていました。
何をもって景気なのか、これ一つで表せますという指数はないのですが、少なくとも景気動向指数は景気回復を表わしているようです。

さて、景気動向指数同様に景気の目安とされる有効求人倍率ですが、昨日4月28日に3月の数値が発表されました。

有効求人倍率、バブル以来の高水準 3月1.45倍に上昇

景気に関してはよくバブル期と比較されます。
バブル期は体感した人も多いためにベンチマークとしているということなのかもしれませんが、有効求人倍率でいえば好景気だったバブル期も全ての都道府県で1倍を超えていたわけではありません。
沖縄を含めた6つの県は有効求人倍率が1未満だったそうですから、有効求人倍率の指標から見れば、現在はバブル期よりも日本全国に景気回復(拡大)が広まっているといえるでしょう。
【参照】会社四季報ONLINE 日本の雇用をめぐる3つの「ああ勘違い」

ただし、有効求人倍率は正社員だけではなく、非正規も含まれます。
結局非正規が増えただけで景気が良くなったわけではないと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、バブル期と現在とでは日本の年齢別の人口構成が異なります。
団塊の世代の大量退職に限った話ではありませんが、退職者の毎日出勤しない形態での嘱託職員としての雇用や、増加しつつある福祉事業などは短時間勤務職員での雇用もあります。
働き方のバリエーションが増えたと言っても差し障りが無いかと思いますが、こういったことも含めて考えないと何も見えません。

数字で全てを表わせないとは前述した通りですが、体感できていないから景気が悪い、体感できているから景気が良いという個人の感覚もまたあてにならないと思います。
かといって、TVに出てるような経済学者、評論家もあてにならない訳ですから、感覚と数字のバランスを見ながら自分で判断しないと経営判断も誤りかねないと思われますが、いかがでしょうか。

ご依頼やご相談、お問い合わせなどはこちらより受け付けております。
初回のご相談は無料ですので、お気軽にお問い合わせください