インプリンティング

以前、面接に関して書きましたが、今回も面接について前回とはちょっと角度を変えて書こうと思います。

インプリンティング

大企業と比較して中小企業は人材の確保が難しく、また離職率も高いと言われています。
それは以下の理由が考えられます。

  1. 大企業と比較して応募者の絶対数が少なく、自社にマッチした人材を採用しにくい。
  2. 離職に対する抵抗が大企業より小さい(中小企業と比較して、大企業はせっかく大企業に就職できたので辞めたくないという意思が働きやすい)。
  3. 人事専門の部署がない企業が多いので、面接のノウハウなどを確立していない。

応募者の絶対数が少ない点と、従業員数の関係上、人事専門の部署がないという点は仕方がないかもしれません。
しかし、面接のノウハウは確立できないでしょうか?
マッチした人材…そもそもどんな人材がマッチした人材なのか、募集前に考えていますか?

スキルやノウハウは不要か?

さて、営業の仕事は営業のためのスキルやノウハウが必要です。
開発の仕事は開発のためのスキルやノウハウが必要です。
管理の仕事には管理のためのスキルやノウハウが必要です。

では、面接には面接のためのスキルやノウハウはいらないのでしょうか?
普通に考えてそんなことはありませんね。

にも関わらず、自身の面接をどれだけ振り返っているでしょうか?
特に面接担当者が応募者と一対一で面接をしている場合、その際の対応が悪くても誰も指摘をしてくれる人はいません。
自分で振り返らないと、スキルやノウハウは確立できません。

こんな対応をしていませんか?

応募資料を面接が始まってから初めて見る人がいます。
その間は面接を受ける側は待っておかなくてはいけない訳ですが、当然待っている間に相手に対して、企業に対しての印象は絶賛目減り中です。
数分間資料に目を通してから質問が始まるのですが、数分で確認してあれこれ質問できるのなら、予め読んでおけよということになります。
単純にビジネスマンとしての段取りの能力を疑われてしまいます。

応募者の話に合わせて質問できない人がいます。
応募者の経歴はそれぞれですから、質問に対して何をどこまでどれだけ答えるか、どういった答えになるかは人によって異なります。
自分の想定した段取りとは異なる解答があった場合、それに対応できずに「今それについて喋ったけど、話をちゃんと聞いてた?」と思われるような質問を返したら、こんな人に採用の是非を判断されたくないし、こんな人に面接を任せている企業なんて、ろくな人材のいない企業ではないか?と思われても仕方がありません。

応募者に対する対応がぞんざいな人がいます。
応募者は顧客ではありませんので、応募者と顧客と対応が同じということはないでしょう。
しかし、人を採用したくて募集をしているにも関わらず、応募者に対してぞんざいな対応をしていると、顧客に対しては慇懃だけど、従業員に対して偉そうにしたり、従業員を大切にしない企業なのではないか?など、人としての良識や企業の姿勢を疑われても仕方がありません。

繰り返しになりますが、自身の面接をどれだけ振り返っているでしょうかと言われると、個人的な感想ですが、皆無だと思います。
特に面接担当者が応募者と一対一で面接をしている場合、その際の対応が悪くても誰も指摘をしてくれる人はいません。

中小企業の場合は、日々の業務の間に採用や面接業務をやっていて、専門のセクションや担当者がいないのがほとんどでしょう。
繰り返しになりますが、そういったことを指摘されるか、意識するようにしないとなかなか直すのは難しく、面接を行うスキルやノウハウも向上しないでしょう。

ちゃんと質問できていますか?

単に、欠員が出たから募集して、応募者の中から一番良さげな人を採用する。
あるいは、そもそも新規事業のための採用なので、応募者のスキルの判断ができず、面接して何となく一番良さげと感じた人を採用する。
そういった感じで面接をやっても、当を得た質問はできません。
特に後者のように、応募者と企業側とで知識に開きがあるとなおさらです。
ということは、適切な人材を確保するのも難しいということになります。

また、応募者側の立場で考えてみてください。
今後の計画や、ビジョンの見えない企業、就職したところですぐに潰れそう、自分のキャリアにプラスにならなさそう、そんな企業に就職したいですか?

採用活動は事業計画の一部です。ちゃんと立案した事業計画の中での採用活動でないと、面接時の対応に上記したようなことが現れてしまいます。
応募者にも計画がないことは伝わりますので、それで優秀な人材に来てもらおうというのは無理がありますね。

最後に

カモなどの一部の鳥類は初めて見たものを親だと思い込む習性がありますが、ファーストコンタクトというものは非常に重要です。
面接担当者の対応や印象が悪い企業に対して、良い印象を持つことはありません。
特にそれが社長だったら、間違いなくこの会社で働きたいなんて思わないでしょう。
印象なんて理屈ではないのでコントロールも難しいですし、何よりも応募者にしてみたら最初に悪い印象を持った企業に対して、良い印象を持とうという意思は働きません。

面接側が応募者を見ているように、応募者も面接や面接官を通して企業を見ています。
企業側が応募者を選ぶのと同時に、応募者に選んでいただくという意識で面接をする必要があると思いますが、いかがでしょうか。

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