ニュースでロジカルシンキング4

文章や会話などは、分かりやすくなるので結論から述べるのが良いと言われています。
具体的にはPREP法やSDS法などがあり、簡単に書くと以下の通りです。

PREP法:
結論(Point)→理由(Reason)→例(Example)→まとめ(Point)

SDS法:
要約(Summary)→詳細説明(Details)→まとめ(Summary)

新聞記事の場合は、タイトルが結論・要約になり、記事本文がそれ以降ということになるでしょう。

急落

まず以下の記事をご覧ください。
毎日新聞世論調査:内閣支持、急落35% 不支持51% 安保強行採決「問題」68%
あくまでもロジカルシンキングの話ですので、法案の是非と数字そのものは対象と聞き方と分類を恣意的にコントロールできますので触れません。

まず「内閣支持、急落」という文言にご注目ください。

きゅう‐らく〔キフ‐〕【急落】
[名](スル)
物価や相場などが急激に下がること。

デジタル大辞泉より引用

さて、「急落」と言われると何ポイント減少でしょうか?逆に、何ポイント減少までは急落ではないのでしょうか。それが、どれだけの期間内で起こる必要があるのでしょうか…さすがにそれらを定量的に定義づけはできないでしょう。
つまり、書いている人の主観ということになります。

強行採決

次は「強行採決」という文言にご注目ください。

きょうこう‐さいけつ〔キヤウカウ‐〕【強行採決】
国会などで、少数派が審議の継続を求めているにもかかわらず、多数派が一方的に審議を打ち切り、採決を行うこと。

デジタル大辞泉より引用

この採決が「強行採決」であるためには以下の2点の条件を満たさないといけないことになります。
少数派(野党)が審議の継続を求めていること
多数派が一方的に審議を打ち切り、採決を行うこと

ですが、自民党からの審議を増やそうという提案に対して野党は拒否しているので両方の条件を満たしていません。
参考:安保関連法案:民主共産欠席で特別委 15日採決巡り攻防

正しい日本語としての使い方ではなく、このアンケートだけの意味として使用しても良いのかもしれませんが、その場合は「強行採決とは何か」ということが質問側と回答側で共有されていないとアンケートの意味をなしません。
また、読者に対して「このアンケートではこういう意味として使用しています」という説明も必要です。

最後に

仮にPREP法やSDS法に沿って書かれていても、文章の内容を考えるときは前提から結論を導き出すはずです。
さもなければ、結論のための材料を後から考えることになって、歪で説得力のない文章になってしまいます。
もっとも、新聞記事だと自らの主張に沿うように多少は煽り気味にタイトルを書いたり、目を引くためにキャッチ―に書くこともあるでしょう。
しかし、ビジネスにおけるプレゼンだとつっこまれて終わりということになりかねません。自分自身も気を付けないといけないと思います。

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