プロは素人

ある業務のプロも、他の業務では素人です。
素人がプロの仕事に口を出して、それがまかり通ってしまったら、結果が悪くなるのは想像に難くないでしょう。

一つの店にイタリア料理のコックと中華料理のコックがいたとします。
お互い、相手が作る料理のことはよく分かりません。
イタリア料理のコックは中華料理の素人なのに、中華料理のコックの作った料理に対して「自分はイタリア料理のコックとして優れているから」と口出しする…文字で書いたらおかしいと分かりますが、企業においてはこういったことは珍しくないのではないですか?

プロは素人

例えば、システム会社が事業領域拡大でWebデザインも行うようになると、デザインに強いシステム会社(システムに強い制作会社)になれるかもしれません。
しかし、そのためにはシステムを構築するプログラマー側とデザイナー側の両方を統括できないといけません。
この例だと、プログラマー側がイニシアチブを取って(これ自体に問題はないのですが)、デザインの制作進行などを知らないのにプログラマーの常識でプロジェクトを推し進めたり、クライアントに見せる前のチェックをデザインのことが分からないプログラマーがチェックすると、上手く行かないのは当然です。
逆もまたしかりです。

プログラマーとデザイナーの両方をちゃんと統括できれば、シナジー効果で制作物の付加価値は高まり、単価も上げられるでしょう。
実際はプログラマーの作った物に色を付けただけ、ユーザーのことも考えていないインターフェース、もちろんユーザーの問題点も解決しない…なんてことにはなっていないでしょうか?

実際に業務をやっている当の本人には見えない、分からないことがあるので、大局的に全体を見る人が必要なのですが、プログラマーは当然プログラマーとしての視点しかありませんし、デザイナーにはデザイナーの視点しかありません。
そうなると、プログラマーとデザイナーを束ねることができる人が管理者(ディレクター)になって進捗管理をしないといけないという話になります。
しかし、面倒なことにプログラマーもデザイナーも技術者なので、専門的な知識や技術がある人がスゴい、あるからスゴいと思いがちなのではないかと感じています(これは物を作る人にありがちな欠点だと思います)。

そのため、専門技術が必ずしも不要で、別の能力が求められるポジションに、専門的な技術の高い人が就いてしまい、またそれに疑問を抱かない。
その結果、1+1が3にも4にもどころか、2にも達していないという結果になってしまっているのではないでしょうか。

プログラマーとデザイナーで例えましたが、特にIT業界ではよく見られる事象ではないかと思っています。
ですが、他の業界でもこういったことはあるだろうと想像できますが、いかがでしょうか。

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