古典に学ぶ(漢書)

古典に学ぶ(漢書)

後漢時代に西域で活躍をした班超という人がいました。
詳細は割愛しますが、西域の鄯善国において班超がピンチに陥ったものの、見事そのピンチを逃れる出来事がありました。
それが虎穴に入らずんば虎子を得ず(不入虎穴焉得虎子)のことわざになりました。

その班一家は歴史家一家で、班超の兄の班固と妹の班昭兄妹が中国の王朝の正史である二十四史の一つ「漢書」を著しました。
さてこの漢書においてもビジネスにも役立ちそうな言葉がいくつかあったので、ピックアップしてみました。

綸言汗の如し

綸言とは君主が臣下に対して言う言葉のことです。
中国では皇帝の発言には無謬性があり、臣下が疑念や異議を差し挟むことは不敬とされたため、間違っていたとしてもおいそれと諫めることができません。
また、皇帝が一度発した言葉は無謬性をもつので、本人にも取り消すことができません。
それを流れてしまった汗が体に戻らないことに例えて、皇帝は軽率な発言や発言の訂正を戒めた言葉です。

企業においては発言を取り消すことが可か不可かはともかくとして、パワハラ・セクハラになるような発言は言うに及ばず、言葉一つで部下のやる気を削ぐこともありますし、会社に見切りを付けられる可能性だってありますので、その発言には慎重を期する必要があることは間違いないでしょう。

前車の覆るは後車の戒め

前を行く車がひっくり返ったら、後ろを行く車は同じ轍をの跡を行かないようにしろということわざから、先人の失敗を教訓にしろという意味になります。

他社に起こったトラブルは、自社にも起こり得ます。
ましてやビジネスモデルが似ていて、規模も近い同業者に起こったことならなおさらです。

マイナス面にスポットを当てて、それを回避するというのは面白くないことかもしれませんが、トラブルに見舞われるとさらにリソースを割くことになったり損害を受けかねません。
ですから、他社の失敗やトラブルは自社への警告ぐらいのつもりで、先手を打って対策を取るべきではないでしょうか。

宰相は細事に親しまず

宰相とは中国で皇帝を補佐する最高位の官職のことです。
そこまで偉い人は、こまごましたことは全て部下に任せろと言うことです。

小さな企業だと、どうしても社長が些末な業務を行う必要も出てくるでしょう。
しかし、社長、部長、課長…等々、それぞれの役職に見合った責任と業務があるはずです。
特に管理職が育たないとお悩みの企業は部下への権限の譲渡、本来の業務に集中できるような環境づくりを行えているでしょうか?
振り返ってみてはいかがでしょうか。

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