安くて美味しい

安くて美味しい

「安くて美味しい」と言われている飲食店はたくさんありますが、正確な表現ではありませんね。
正しくは「安くて、値段の割に美味しい」でしょう。

さて、製品・サービスの品質(Q)、価格(C)、納期(D)はそれぞれが並び立ちません。
品質(Q)を上げようと思ったら、必然的に費用が増えるので価格は高くなり(C)、手間をかけるため納期も遅くなります(D)。
価格(C)を抑えようと思ったら、手間をかけられないので品質(Q)は通常価格と同等は難しいですし、リソースを割けないので、納期(D)を短くしろという要求も通りにくいでしょう。
納期(D)を短くしてもらおうと思ったら、手間をかけられないので品質(Q)は下がりますし、その分をリソースを割くことになるので価格(C)が上がってもおかしくはありません。

実際の制作(製作)の現場において、こういったことが無視された無茶な依頼、発注は日常茶飯事です。
発注する側が悪いのか、受注する側が悪いのかは分かりませんが、これは受注側が勇気をもって断る、あるいは条件の変更を要求しないと、発注側はどんどん条件をエスカレートさせるだけです。

与えられた条件の中で最大限のアウトプットをするのは当然なのですが、仕事としてやっている以上、利益を出せなければ意味がありません。
高い品質(Q)を要求されたら、価格を上げたり、納期を伸ばしてもらう。
低予算(C)だというなら、顧客側で可能な作業を行ってもらったり(Q・C)、顧客側での納期を伸ばしてもらう(D)。
短納期(D)を要求されたら、その分の費用(C)を要求したり、顧客側で可能な作業を行ってもらう(Q・C)。
例えば以上の対応を要求するなどして、利益を確保すると同時に、予算に見合わない要求であることも伝えるようにします。

受注側も仕事でやっていますが、発注側も仕事でやっています。
ビジネスとしての受発注で、受注側が一方的に負担を強いられる取引や契約を行う必要はないでしょう。
それに、金額に見合わない案件を受注するということは、ちゃんとした金額を払ってくださるお客様に対しても失礼です。

どうしても納得してもらえないなら、身を守るためにも受注を断った方が良いでしょう。
永続的に事業を続けるには利益を出さなければいけないわけで、そのためには単に「売上」を上げるのではなく、「利益」を上げる必要があります(もちろん売上が無ければ利益は出ませんが、利益にならなければその売上は意味がありません)。
そのためには、ちゃんと利益の出る案件を発注してくれる相手と付き合うようにしないといけないですね。

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