意思を持った経営資源

意思を持った経営資源

月末に近づくにつれて、(売上が思うように上がらないので)機嫌が悪くなる、朝から機嫌が悪くて従業員に当たり散らす。
こうやって文字で書いてしまうと当たり前なのですが、こんな社長と一緒に働きたくないですよね。

前出の社長は、冗談なのか、単に性格に問題があるのかは分かりかねるのですが、帰りが遅くなった営業部員に「もう帰ってこないかと思った」なんて言ったりもしていました。

かつて従業員に金銭を盗まれたこともあるそうです。
もちろんそれは犯罪ですし、その従業員をかばうことはできませんが、そういったこともありうるなという感じの社長でした。
社長が嫌で人が定着しないのかどうかは分かりませんが、実際に従業員の入れ替わりが激しい会社でした。

さて、今日の経営戦略における重要な考え方の一つで、イギリスの経済学者のエディス・ペンローズが提唱した経営資源というものがあります。
一般的に「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」を指しますが、他のものが入ることもあります。
経営資源を活用して経営を行う訳ですから、それらの活用如何で企業の競争力や成長力が決まるとも言えます。

その経営資源の内の「ヒト」…つまり従業員は、設備や金と違ってそれぞれに意思があり、感情があるので、活用の仕方次第で大きなプラスにも、プラスマイナスゼロにも、大きなマイナスにもなりえます。
加えて、企業側ではなく資源側の意思で減少する唯一の経営資源でもあります。

従業員の退職には従業員側の都合や理由によるものと、企業側に起因するものとがあります。
従業員側の都合や理由での退職は仕方がないかもしれませんが、

  • 企業とのビジョンの共有
  • 企業の将来性
  • 上司・先輩を見て、悪い将来イメージを描く
  • 人間関係
  • 仕事そのもの
  • 労働環境
  • 評価面
  • 待遇面

…etc.

上記のような、退職理由が会社側に起因する場合は、ある程度コントロールできるはずです。

従業員が定着しないことに悩まれているという話はよく耳にしますが、従業員が定着したくないような環境を自ら作っていないか、一度見直されてはいかがでしょうか。

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