犯人探し

中小企業診断士の2次試験を受験される方のサポートさせていただいているのですが、なかなか結果が出せない方の特徴の一つとして、ダブルループ学習ができないということを感じています。

結果が出ないということは、今までやってきたことの一部、あるいは全部が合格するためには不十分、不適当な訳です。
ですが、勉強の仕方や問題の捉え方、文章の見方などを変えないで、問題を解くときに考えるプロセスが未熟であると考えられがちだと感じています。
おそらく、解決しにくいものや、変更しづらいものを無意識に避けて、解決しやすい(しやすそうな)もの、変更が容易なものを犯人にしたがるという心理が働いているのではないでしょうか。

犯人捜し

経営においても同様のことが起こっていると考えられます。

私が経験した例ですが、ある引越会社のWebサイトからの申し込み件数が減っていたそうです。
申し込み件数を分解すると、以下のようになります。

申し込み件数=ユーザー数×申し込み率

実際のところ、ユニークユーザーが減少し、申し込み率は微増だったそうです。
それをサイトの一部である申し込み部分のデザインを変更してどうにかならないかという話でした。

もちろんこれは言うまでもなく、ユニークユーザーの減少が原因です。
一見、〇〇が原因であると思うけれども、実は××が真因でした、という例では全くありません。

申し込み部分のデザインを変えたところで申し込み率が劇的に増加することは考えにくく、ちょっと見た目が変わった以上の効果はないでしょう。
このデザイン変更の依頼を聞いたときに、クライアントの担当者や代理店の担当者は大丈夫か?と本気で思いました。

何かを変更するということは、その範囲が大きい程、その程度が大きいほど、今までの期間が長い程、大変になると思います。
ですから、大変じゃない変化、つまり変えやすいところを変えただけというのは、全体から見ると影響が出るほど変わっていないんだと思います。

経営環境が変化してクリアすべき大きな壁に突き当たった時、それを避け、あるいは目をつぶり、犯人にしやすいものを犯人にする。
その結果、何も解決できずに業績が悪化するというのは、経営における悪いパターンの一つだと思われますが、いかがでしょうか。

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