知識取得の功罪

知識取得の功罪

何かの雑誌でプロモデラー(プロのプラモデルの制作者)の方のインタビューを読んだことがあります。
プロモデラーの方は、依頼を受けて作例とその作り方やテクニックを主に専門誌で紹介する訳ですが、雑誌に作例が掲載されると、関連商品の売上が上がったりするのでしょう。

ユーザーの方にプラモデル作りをもっと楽しんでもらいたい、もっと上手くなってもらいたいということも考えながら作例を作ったり、記事を書くそうですが、作例を見て作った気になってお腹一杯になる方も一定数おられるようです。
それは専門誌の功罪の罪の部分だとプロモデラーの方の言葉でした(そちろん、作例を見て実際に作ってみようと思うのも、見ただけで満足するのも読者それぞれの勝手ではありますが)。

さて、中小企業診断士は中途半端に知識だけはありますから、実際に自分は何もやったことがなくても、経営者の方に大上段から偉そうなことをいうことは可能です。
何かの本で読んだ知識を、現実を無視してさも分かったように話すこともできるでしょう。
根拠のないイメージですが、世間一般の方がコンサルタントに抱くイメージってそんな感じなのかなとも思います。
企業の支援をしないのであれば本を読んでコンサルをした気になってお腹一杯でも良いのでしょうが、実際に支援をさせて頂くとなるとそういう訳にもいきません。

本を読むなり、セミナーに行くなり、人の話を聞くなりすると、知識が増えるために、経営者の方のサポートを行う能力も高まった気はするのですが、やはり実際に経営者の方と話をさせていただいて、実際にサポートをさせていただかないと、上に書いたような現状を無視して知識を振り回すことになってしまうでしょう。
そんなコンサルタントは経営者のお役には立てないことは言うまでもありません。

当然の話ですが、相手先企業のことや業界のことは企業の経営者の方がよく知っている訳です。
状況を伺って、コンサル側が思いつく程度のことならとっくにやっていてもおかしくはありません。
その上で、相手先企業のお役に立てる提案やサポートをしなくてはいけませんが、そのためには知識の補充は必要です。

使用を前提とした知識を取得しつつ、実際の支援に生かすということは分かっていたつもりではありましたが、改めてそのバランスを考えながら行っていくということを私自身の目標とするということで、今年を締めさせて頂きたいと思います。

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