群盲象を評す

群盲象を評す

「群盲象を評す」という言葉があります。
元々はインド発祥の寓話だそうですが、意味は以下の通りです。

《多くの盲人が象をなでて、自分の手に触れた部分だけで象について意見を言う意から》凡人は大人物・大事業の一部しか理解できないというたとえ。群盲象を撫 (な) ず。群盲象を模す。

デジタル大辞泉より引用

さて、企業においてはそれぞれの従業員はそれぞれの立場でものを見ます。
それぞれの立場でしか見れないという方が、表現として正しいかもしれません。
それは能力が足りていないというよりも、置かれた立場が違うために、見えている範囲が違うことに起因します。

従業員の方からの提言や報告、情報などを全社的な視点を持って判断するのは経営者様の仕事です。
経営者様自身は、その判断理由や意図を言わなくても分かってくれているだろうと考えられているかもしれませんが、それぞれの従業員は全体を見ることができないので、経営者様の判断が的確かどうかの判断ができません。

付け加えるならば、自分が提言、あるいは報告したことがどれだけ受け入れられたか、という点でしか判断できません。
そのため、せっかく提言しても受け入れてもらえない、せっかく報告しても中途半端にしか聞き入れてもらえないと従業員の方がかえって不満に感じることもあり得ます。

もちろん従業員の言うことをすべて受け入れることはできないでしょう。
ですから、提言、情報の一部のみを採用するに当たっての理由をきちんと伝える必要があると思います。
ただし、理由だけだと言い訳してやらない、意見しても聞き入れない社長だなどの不満を生んだり、あらぬ邪推をされたりする可能性もありますので、会社全体の情報を提供しつつ、こういう提言をしてほしい、こういう情報はないかと次の要求をしてみてはいかがでしょうか。
こうすることで、今後の従業員のモチベーション向上にもつながらないでしょうか。

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