自分の強み

自分の強み

本日(2015年9月7日)付の日経MJの1面に小西美術工芸社社長のデービッド・アトキンソン氏へのインタビューで以下のような文章が紹介されていました。

日本人の考える観光立国の条件として「おもてなし」「治安の良さ」「正確な電車のダイヤ」などを挙げる日本人が多い。

それに対して、

日本人が海外旅行をする際に、おもてないの優先順位は低いでしょう。しかも日本人が思うほど、外国人は日本のおもてなしがすごいとは思っていません。例えば観光地ではごみを捨てる場所や、座る場所が少ない。

ハード面での不備を指摘しています。
さらに、

治安が世界一優れているのはアイスランドですが、人口も少ないし、当然観光立国ではありません。日本人にとっての住みやすさは観光立国のための動機にはなりません。

要は日本人が強みと考えていることが、外国人にニーズに対してピントが外れているとアトキンソン社長は言っています。

日本は自然、食、文化、気候という観光立国になるための4条件をそろえる稀有な国です。

と言い切っているのに、機会を生かし切れていないということになります。

こういったことは何も外国人観光客に対する日本のインフラというだけでなく、企業の日常の業務においても起こり得ることでしょう。
特に技術先行型の企業の場合、スペックや機能がニーズに対して過剰になったりするのは、求められていないことに対して、自分が強みと感じている技術力を過剰に使用するからにほかなりません。

ただ、顕在しているニーズに応えることが企業として最良の道かと言われると、それはそれで疑問符が付きます。
世間の多くの人のニーズがあるならば、当然その市場に多くの企業が参入するでしょう。
レッドオーシャンの中で競争するということが、最適な戦略である企業は少ないでしょう。

とは言うものの、自分の強みや、どんな要素がニーズを捉える武器となるかは把握しておく必要があります。
個人の場合だと、以下のような本が(信憑性がどれだけあるかはそれぞれが判断する必要があるものの)参考になるかもしれません。

しかし、企業の場合はここまで単純にパターン化できないのでしょうか、こういった本はありません。

そこで是非中小企業診断士に…と言いたいところではありますが、やはり顧客に直接聞くのが手っ取り早いでしょうね。
突然「弊社の強みは何ですか?」と聞くのは乱暴すぎるので、何かの折に「なぜ弊社をお選びいただいたのですか?」と(できるだけ自然に)聞くようにすると良いのではないでしょうか。

予想もしなかった意外な答えが返ってくるかもしれません。
その以外さ、つまり自分が思う自社の強みと、他人の思う自社の強みのギャップが、機会の損失の一因になっているのではないでしょうか。

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