Grit

Grit

聞いた話ですので、どこまで本当なのか分かりませんが、簿記(おそらく3級や2級レベルの話でしょう)の合格率が最も低いのは大学生で、逆に一番高いのは少年院に入っている連中だそうです。
理由は、パッと見て別に難しいことではないので、大学生はできると思って(勘違いして?)勉強しないからとのこと。
少年院では無理やり簿記を毎日やらせているので、スキルがちゃんと身につくとのことです。

さて、アメリカの心理学者アンジェラ・リー・ダックワースが提唱した説で以下のようなものがあります。
成功の要員として、知能や生まれ持った才能は関係なく、目的達成のために長期間集中して継続的に努力しつづける力(Grit)が必要だということです。
【参考】TED アンジェラ・リー・ダックワース 「成功のカギは、やり抜く力」

Gritというのは1週間、1ヶ月間というような短期間の話ではなく、数年単位の継続した努力ということです。
上記の例がGritに該当するとしたら(大学生が少年院に入っている連中よりも能力が高いということが、バイアスではなく事実であるということが前提になりますが)、継続が結果に結びついている例だと言えるのではないでしょうか。

では、努力し続けるためには何が必要なのでしょうか。
その一つに努力をすれば成果を得られると思えるかどうかが挙げられると考えています。

しかし、自分には無理だとブレーキをかけてしまうこともよくあることでしょうし、それが努力の継続を妨げることになると考えられます。
ブレーキの要因は外部的あるいは内部的両方が考えられますが、アメリカの心理学者ホーナーなどが提唱しているように、大なり小なり誰もが自分にブレーキをかけるということは起こり得るものなんでしょう。

それを今まで意識されてなかった方は、そのブレーキを意識して緩められるなら、緩める。
ブレーキをかける基準を意識して上げるなどしつつ、継続的な努力を続けることが(何をもって成功とするかは人によって異なるでしょうが)成功の方法の一つではないでしょうか。

1+1=2

1+1=2

1+1=2です。
何度やっても答えは変わりません。
答を変えようと思ったら、最初の「1」を別の数字にするか、2番目の「1」を別の数字にするか、あるいは両方変えるか。
または、足し算のところを引き算、掛け算、割り算にするなどしないといけません。
加えて、数字が大きく変われば変わるほど、答えも2から大きく変わります。

ビジネスでもその他のことでも結果を変えようと思うなら、上記のようにプロセスを変えなくてはいけません。
例えば、

  • 行動を変える
  • 行く場所を変える
  • 付き合う人を変える

そのためには考え方を変えなくてはいけないでしょうし、ものごとの見方・受け取り方を変える必要もあるのでしょう。

「結果を変えるためにはプロセスを変える」と言ってしまえば当たり前のことですが、毎日の業務に追われていると、その当たり前のことも見落としてしまいがちです。
変わるのは大変ですし、リスクも伴いますので、怖さや煩わしさを感じることもあるでしょうし、抵抗だってあるかもしれません。

しかし、慣性(惰性)のまま何もしないとなると、結果は変わりません。
企業でいうなら、リスクヘッジをしつつ、時には繊細に、折を見て大胆に、変わり続けることができる企業が、成長し生き残る企業なのではないかと思う所存です。

中小企業診断士2次試験の受験回数と合格率

中小企業診断士2次試験の受験回数と合格率

9月6日(火)に先日行われた中小企業診断士試験の合格発表がありますね。
解答と配点自体は試験の次の日に発表されるので、合否は概ねその日に分かりますが。

さて、以下は受験予備校LECの調査による試験結果に関するデータです。
難易度と合格者データ

いつ、どれだけの人に対して、誰に対しての調査なのかが明示されていないのですが、これが正しいデータだと仮定して色々と検証してみます。

「中小企業診断士試験に合格するまでの学習期間」はもちろん1次試験だけでなく、2次試験も含めてのことだと思われますが、2年以内で累積48%、3年以内で累積69%、4年以内で実に累積82%となります。
このグラフは合計をしても97%にしかならないのですが、受験経験の長さと合格率は必ずしも比例していないことは分かると思います。

1年で合格の場合は、言うまでもなく1次試験、2次試験共に受験回数が1回です。
2年で合格の場合は、1次試験2回で2次試験1回、あるいは1次試験1回で2次試験2回で合格のパターンがあります。
3年で合格の場合は、1次試験3回で2次試験1回、あるいは1次試験2回で2次試験も2回、あるいは1次試験2回で2次試験3回で合格のパターンがあります。
4年で合格の場合は、1次試験3回で2次試験1回、1次試験3回で2次試験2回等々さらにパターンが増えます。
それぞれのパターンごとの割合は分かりませんが、このグラフからは合格者の2次試験の受験回数は概ね1~2回ということが読み取れます。

2次試験は1次試験と違って答えも、何をどれだけ書けば何点になるのかということが全く分かりません。
試験は水物と言いますが、2次試験は1次試験と比較してもかなり水分が多いように思えます。
ですが、やはり1番多いのは、受かる実力がなくて落ちる人に違いはありません。

2次試験は会ったこともない他人の考えを少ないヒントから導出する試験ですので、非常に難しい試験だとは思います。
ただ、上位2割程度に入れば合格はできるので、合格が難しい試験ではありません。

実際に受験回数1~2回で合格されている方が主流派ですから、2回受験して合格できなかったということは、クリティカルな問題点があるのではないでしょうか。
同じことをずっと繰り返しても合格率が上がらないのはグラフの通りですから、受験経験が3回目以上の方は視点や考え方、やり方を大きく見直さないと、今年もまた例年のように事例を解いて…では例年通りの結果になりかねません。
試験日まで残り7週間あって、まだまだ挽回は可能だと思いますので、頑張ってください。

古典に学ぶ(デカルト)

古典に学ぶ(デカルト)

「我思う、ゆえに我あり」で有名なフランスの哲学者、数学者のデカルトは多くの名言を残しています。
ビジネスにも大いに役立つと思われる言葉を残していますので、いくつかご紹介したいと思います。

不決断こそ最大の害悪である。

ビジネスにおいても、普段の生活においても、大なり小なり決断の連続です。
問題があっても放置していたら勝手に解決していたこともあるかもしれません。
ですが、大抵は何らかの決断をしないと前に進めませんし、解決もできません。
決断しないことで得られることは、決断することで失うことよりも少ないのではないでしょうか。
決断して得られることより少ないのは言わずもがなです。

難問は、それを解くのに適切かつ必要なところまで分割せよ。

問題を解決できないタイプの人は、いきなり答えを導出しようとしていないでしょうか?
デカルトの言葉通りエレメントに分解し、どこに原因があるのか、どこを変更することで問題が解決するのかを考える必要があると思います。

秀でたる知性を有するだけでは十分ではない。
大切なのは、それをうまく活用することである。

言葉通りに受け取れば、知識があってもそれを行動に活用できないと意味がないという風になるのでしょう、組織の話としても受け取れると思います。
優秀な人材がいたとしても、その人材が活躍できる場をつくらないと意味がありません。
そのためには活躍できる環境づくりと必要な権限移譲は当然として、一番のボトルネックになりかねない直接管理する人間の選択も重要な要素になりうるのではないでしょうか。

ウサギとカメ

ウサギとカメ

イソップ寓話のウサギとカメの話は皆さんご存知でしょう。
有利であっても油断をするなということと、わき道にそれずコツコツ頑張れば大きな成果を得られるという2点を教訓としているのだと思われます。

コツコツ頑張る重要性は先日のブログでご紹介した荀子の「驥は一日にして千里なるも、駑馬も十駕すれば之に及ぶ」でも謳われています。

さて、ウサギとカメの話を別の角度から考えてみると、勝利の鍵は(ウサギの油断という点も大きいのですが)走る早さ(=能力)ではなく、継続したことだったと言えないでしょうか。

どれだけ能力があっても、達成するまで続けなければ達成するまで頑張った人に敗けてしまう。
逆に言えば、能力で劣っていても頑張れば達成できる(できないものもあるでしょうが)。

経営で例えると、成功(何をもって成功とするかは企業によって異なりますが)するためには、もちろんリソース、能力、スキル、ノウハウ、経験等も必要ではあるものの、何よりも継続することが重要だといえないでしょうか。

競合にリソース、能力、スキル、ノウハウ、経験等で劣っていても、継続できること、習慣化してしまって当たり前にしてしまうことができれば、太刀打ちできることもあるのではないでしょうか。

ラッキーストライク

ラッキーストライク

LUCKY STRIKEというタバコがあります。
元々はパイプたばことして売られていたのですが、1916年より両切りの紙巻きたばとして売られるようになったそうです。
そして、その名前の由来は19世紀のゴールドラッシュ時に金鉱を掘り当てた者が言ったスラングである「Lucky Strike」からきているはご存知の方も多いのではないでしょうか。

砂を入れた皿のようなものを水の中につけて、砂金をよりわけるという映像を見たことがある方もいらっしゃるでしょう。
もし、砂の中から砂金が出た場合、果たして金が出たといってそこで止めるでしょうか?
普通はもっと探しますよね。

にもかかわらず、(ビジネスに限りませんが)良いアイデアが浮かんだ時、そこでアイデアを出すのを止めてしまって、もっとアイデアを出そうとしないのはなぜでしょう?

一つのアイデアが出た時点で考えるのを止めてしまうと、どうしてもそのアイデアに引っ張られてしまい、仮に方向転換が必要であっても難しくなってしまいます。

「良いアイデアが浮かぶこと」と「それ以上のアイデアが出ない」というのはイコールではありませんよね。
せっかく金を見つけたのなら、もっと金がでないか、さらに探してみてはいかがでしょうか。

古典に学ぶ(吉田松陰)

古典に学ぶ(吉田松陰)

高杉晋作、伊藤博文、山縣有朋など、多くの明治の元勲を輩出した松下村塾を開いた吉田松陰は多くの名言を残しています。
ビジネスにも大いに役立つと思いますので、いくつかご紹介したいと思います。

夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし。
故に、夢なき者に成功なし。

私個人はこれを理想論や精神論だとは受け取っていません。
例えば、提供する商品・サービスによっては、起業した時の自社(商品・サービス)の市場ニーズはゼロ、あるいはそれに近い状態というのもありえます。
市場に対して自社(商品・サービス)のニーズを作っていかなくてはいけない訳ですが、事業が軌道に乗るまでの大変な時期を過ごすにあたって、夢や理想がなく、単に儲かるから始めたというような企業の仕方や事業の選び方で、果たして乗り越えられるでしょうか。
また、儲かるから始めたというような企業の仕方や事業の選び方で、同業他社より顧客満足度を上げて、競争を勝ち抜けるでしょうか?

一日一字を記さば一年にして三百六十字を得、
一夜一時を怠らば、百歳の間三万六千時を失う。

時間の大切さと、物事をコツコツ続ける大切さを唱えている訳ですが、実際の業務において、無駄になっている時間を1年単位で計算されたことはおありでしょうか?

年間240日働くとして、10分無駄な作業があるとします。
年間2400分の無駄、つまり40時間、1日8時間勤務に換算したら5日分の無駄が発生していることになります。
同条件で従業員が10人だったとしたら、1年間で400時間、50日分ですから、もはや学生の夏休み並みですね。

過ちがないことではなく、
過ちを改めることを重んじよ。

体制、商品・サービス、その提供の仕方等々、現状を維持しつづけても会社の維持・発展は難しいでしょう。
会社の維持・発展のためには新しい挑戦を行わないといけない訳ですが、そうなると当然失敗や選択ミスだって起こり得ます。

こういったことをゼロにするのは簡単ですね、今までとは違うことをしなければ良いのです。
ですが、それでは会社の維持・発展はできません。

新しいことへの挑戦による失敗やミスをなくすことではなく、起こった失敗やミスから失敗が起こらないように、ミスをなくすようにすることが大切でしょう。

バケツの穴

バケツの穴

平成28年度中小企業診断士試験の1次試験が来月にせまってきました。
受験される方の中には、昨日・今日と大手受験予備校で模試を受けられた方も多いのではないでしょうか。

さて、1次試験2次試験に共通して言えることですが、すんなり合格する人と、なかなか結果の出せない人がいます。
なかなか結果の出せない人に共通していることの一つに、問題を解決できないということがあるのではないかと思っています。

例えば掃除をするに当たって水を溜めるとします。
水をためるバケツの底に穴の開いていたら水を溜めることはできませんよね。
穴をふさぐなり、バケツを取り変えるなりする必要があります。

同様に、試験に受からない理由がある訳ですが、なかなか結果の出せない方はその原因を特定しないために、取り除くこともできません。
ここで、やり方に目が行っても仕方がありません。
バケツの底に穴が開いている以上、水道から水を組もうが、湯船のようなたくさん水が溜められているところから汲もうが、結局は底の穴から水が流れるからです。

試験の話をしましたが、これは日常生活でもビジネスでも同じでしょう。
物事が成功しない原因を追究すべきであることは間違いありません。
くじ引きなら引き続ければいつか当たるかもしれません、当たらないかもしれませんが。
ですが、成功させたいことを運任せのくじ引きにしてしまっては、成功確率を上げることはできません。

成功を阻む原因を排除して、ものごとを成功させる確立を高めるのが成功の方法だと思います。
当たり前のことではあるのですが、成功とは当たり前のことを当たり前に行った先にあるものだと考えています。
いかがでしょうか。

古典に学ぶ(荀子)

古典に学ぶ(貝原益軒)

人間の性が悪、すなわち利己的存在であるため、後天的な努力によって善へと向かうべきだという性悪説で知られる荀子ですが、ビジネスにも大いに役立つと思われる言葉を残していますので、いくつかご紹介したいと思います。

遇と不遇は時なり

孔子が言ったとされる言葉です。
人生トントン拍子に行くときもあれば、何をやっても上手くいかないときもある。
上手くいかないときに卑屈になってはいけない、努力しながら時勢が来るのを待てという話です。

経営においても、困難にぶつかる時もあるでしょう。
それが外部環境の変化によるものであれば、自分の力ではどうすることもできないかもしれません。
そこでただグチばかり言っても仕方がありませんので、前に進めるように、または良い波が来た時にうまく乗れるように準備をしながら待つ姿勢も必要だと言えるのではないでしょうか。

蓬も麻中に生ずれば、扶けずして直し

もぐさの原料にしたり、よもぎ餅の材料に使用する蓬(ヨモギ)は、そこら辺の空き地などにも生えているので、ご覧になられたことのある方もいらっしゃると思います。
非常に背の低い草ですが、そんな蓬でも成長の早い麻の中に生えれば、影響を受けてまっすぐ高く育つとのことです。

人間も同じで、周辺環境や良い交友関係に恵まれれば…なんて教訓めいた話になりがちですが、これは何も個人だけの話ではないと思います。
例えば、企業も周辺環境次第で、あるいは取引している相手次第で、企業全体も良い影響を受けることも考えられるのではないでしょうか。

驥は一日にして千里なるも、駑馬も十駕すれば則ちまたこれに及ぶ

名馬(驥)は1日に千里を走ることができるが、駄馬(駑馬)も10日かければ千里を走ることができる。
つまり日々の努力とその継続が大切だということですが、上記したように不遇な時でも腐らず、付き合う相手を選び、目標を定めて少しづつでも前進し続ければ千里の道のりも10日かかるところが9日、8日…あるいはもっと早く到達できるようになれるのではないかと思います。
逆に言えば、毎日の経営。毎日の業務がルーチンワークになってしまい、日々前に進む意識を失い、努力を怠れば、目標にはなかなかたどり着かないとも言えるのではないでしょうか。

スキームを変える

スキームを変える

以下は読売新聞の記事です。

アパレル業界の不合理な商慣習、改善を…経産省

このように、商習慣として、あるいは業界の構造的に自社に不利になったり、利益が出にくかったりする例は枚挙に暇がないでしょう。

一つの例として面白い企業ご紹介します。

貿易(輸出)をやっている一人会社で海外企業からこんな商品が欲しいと注文を受けたら、探して輸出するというビジネスモデルなのですが、全て現金取引でかつ全て前金というものです。
最も、貿易会社は中国の企業相手だと前金を貰うのが珍しくないそうですが、この企業が自分の支払も全て前金で現金払いにしているそうです。

それによって、貸し倒れや踏み倒しのリスクがないばかりか、キャッシュフローが非常に良いので、資金繰りについて悩んだことがないそうです。
また、購入先にも現金で支払うために、相手企業もキャッシュフローが改善します。

さて、自社の所属する業界の商習慣を自社の一社だけで変えるのは難しいと思いますが、自社のやり方を変えて有利なように、あるいは利益が増えるようにできないでしょうか?
当たり前のことを当たり前にやっていて、現状が良くなることはありません。
人のお金や物を盗んではいけませんが、他業界のやり方はどんどん参考にして取り入れていって、自社が有利になるようにスキームを変えていきませんか。

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