NAS

NAS

NASといってもNetwork Attached Storageことではなく、No Age Statementです。
No Age Statementとは年数表示がされていないウィスキーのことです。

ブレンデッドウィスキーやバーボンなどではもともと年数表示がないものも多いのですが、スコッチウィスキーやジャパニーズウィスキーでは年数表示があるものが主流でした。
近年、各メーカーから年数表示のないシングルモルトウィスキーが次々と発売されるようになりました。
その理由は、ウィスキーの需要が増えたことにより、原酒が不足するようになったからです。

年数表示よりも熟成年数が若いウィスキーを混ぜてはいけません。
12年物ということは使用している原酒はすべて12年以上熟成したものでないといけないということです。
そういった熟成期間の長い原酒が不足したために、熟成期間の短い原酒も使用したNASが増えてきたということです。

別に熟成期間の短い原酒しか使ってない訳ではありませんし、ブレンダーは年数の縛りが無い分、良い原酒を自由に使用できるので、年数表記のあるものと比べて味が劣るなんてことは決してないそうです。

しかし、どうしても年数表記のあるものの方が熟成に時間がかかっていることが明確ですので、良いものであるようなイメージがあるようです。
供給が安定しているために年数表記のものより安価に売ることができることも、イメージを悪くしている原因かもしれません。

とはいえ、熟成期間の長い原酒を作ろうと思ったら、当然ながら熟成期間が必要になります。
だから原酒の量以上に量産することはできません。
そのため、原酒不足の現状ではNASを売る必要があります。

メーカーはボトルやラベルのデザインでその悪いイメージを払拭しているのではないかと考えられます。

  

上の段はジャパニーズウィスキー、下の段はスコッチのNASの例です。
ラベルには当然年数表記はないのですが、ボトルやラベルのデザインは(山崎はそうでもありませんが)そんな安さは感じないと思います。
竹鶴は定価が3,000円(700mL)ですが、他のものは4,000円を超えていますので、特別安いという訳ではありません。

それに加えて国際的コンペティションへの出展や、それらに受賞したことも訴求することでブランディングしているのではないかと考えられます。
実際に、山崎や響がNASだと言っても、年数表記のある他の銘柄と比較してイメージが悪いなんてことはないと思います。

どのような商品・サービスも、とは言えないかもしれませんが、デザインの活用次第でイメージアップ(ダウン)が可能ではないかと思われますが、いかがでしょうか?
そういった施策を取れる余地はありませんか?

ご依頼やご相談、お問い合わせなどはこちらより受け付けております。
初回のご相談は無料ですので、お気軽にお問い合わせください