人間五十年

人間五十年
人間五十年、下天の内をくらぶれば、夢幻の如くなり。
織田信長が桶狭間の戦いの前に敦盛を舞ったというのは有名な話です。
歴史上の人物のエピソードは、講談だったり小説のイメージが独り歩きしてるだけだったりというケースも多々ありますが、太田牛一の著した信長公記にもその記述があるようですので史実の可能性が高いようです。

厚生労働所のサイトによりますと、昭和22年の日本人男性の平均寿命が50歳程度だったようです。
では昭和22年は50歳になるとみんなバタバタと亡くなっていたのか?
普通に考えてそんなことはありませんね。
平均寿命は「平均」寿命であって、人の寿命が尽きる目安ではありません。
100歳で亡くなった人と新生児で亡くなった人、2人の平均寿命は50歳です。
つまり、平均寿命が短いというのは、新生児の死亡率とも言えます。

さて、上記の例でいいますと、平均は50歳となっているものの、実際に50歳で亡くなった人はいません。
平均値は最頻値を表すとは限らないし、必ず中央値を表しているわけでもありません(上記の例ですと中央値ですが)。
一般に用いられる平均値の算出の仕方である、数値をすべて足したうえで、要素の数で割る算術平均(相加平均)の場合は、極端に上振れ、あるいは下振れするようなノイズとなるデータがあると平均値に大きく影響します。

様々なデータや統計情報があり、それらを経営に生かすということもよくある話です。
しかし、平均値だけではなく、平均値を算出するに使用したデータも確認しないと、「○○時代の平均寿命は×歳だったのに、△△は□歳まで生きた」という見当違いな結論に至る可能性があります。

 

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