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古典に学ぶ(島津日新公いろは歌)

島津家と言えば、薩摩・大隅・日向の三州を制圧し、九州のライバル大名である大友家や竜造寺家を打ち破った第16代当主である義久、鬼島津と異名をとった勇猛果敢さでならした第17代当主義弘が有名でしょうか。
それとも、幕末の名君である第28代当主の島津斉彬でしょうか。

義久、義弘の兄弟の祖父で、島津家中興の祖である島津忠良(日新斉)は、儒教を学び、人としての規範を47首のいろは歌としました。

さて、この島津日新公いろは歌は、後に薩摩藩郷中教育において基本書になるのですが、ビジネスにも役立ちそうな言葉がいくつかあったので、ピックアップしてみました。

知恵能は身につきぬれど荷にならず 人はおもんじ はづるものなり

人間の知恵や能力はどれだけ身につけたとしても、邪魔になることはないため、多くを学んで知恵や能力を向上させなさい。
世間の人は能力の高い人を尊敬し、自分の無知を恥じるものである、という意味です。

経営者の方は勉強熱心な方も多いですが、同時に「いにしえの道を聞きても唱えても 我が行ひに せずばかいなし(昔の偉人の教えを聞き、唱えても、実践しないのであれば意味がない)」のことも言っています。

さて、これは経営者の方自らのことだけでなく、従業員の方々についても言えることがと思われます。。
従業員一人ひとりがスキルを高めることで、皆が能動的にスキルを高めようという組織風土になるとも考えられるのではないでしょうか。

心こそ軍する身の命なれ そろふれば生き 揃はねば死す

軍隊は心が一つにまとまっていることが肝要です。。
そうであれば勝ち、そうでなければ負けるという意味です。

いつの時代であっても、組織は一つにまとまらなくてはいけません。
規模の小さい企業の方が、大きな企業よりもまとまりやすいはずです。
しかし、規模の小さい企業の場合は、経営者の方も現場の業務をやっていて、従業員のことは管理者に任せっぱなしで目配せができていないことも多いのではないでしょうか。

弓を得て失ふことも大将の 心ひとつの 手をばはなれず

大将の心ひとつで軍勢の結束力は高まりもすれば、下がりもするという意味です。
おそらく、いつの時代も言われてきたことなのでしょう。

古来より、集団で何をに当たるのであればリーダーが必要になり、リーダーには常にリーダーシップが求められてきました。
リーダーとしてどうあるべきかに関しては、絶対的な回答がないために毎日苦労されている経営者様も多いかと思われます。
しかし、リーダーである限り常に考え続ける必要があるということでしょうか。