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外国にあって日本にはないもの

日本の工業における技術力の高さは誰もが認めるところでしょう。
電子機器や機械部品のみならず、炭素繊維といった素材においても他国の追随を許さないものもいくつもあります。
そんな日本企業にとっての今後の課題は、機能以外の価値による高付加価値、高価格化です。

背景

我が国は1949年1月から固定相場制を採用し、1ドル=360円に設定しました。
1950年に勃発した朝鮮戦争の特需も大きな理由となったと思われますが、元々高い技術力をもっていた日本は経済発展を遂げることになります。
1973年に為替レートが変動相場制に移行した後、オイルショックが2度起こるものの、高い機能性を備えた安い「Made in Japan」の需要は衰えず、ますますの経済発展を遂げます。

この機関、生産力が向上しているのは日本だけではありません。
安かろう悪かろうではあるものの、1980年代から安い人件費を求めて中国へ進出する企業が増え始めました。
その後、2000年代に入ると各国が生産拠点を中国に作り、世界の工場と呼ばれるほどになりました。
その後も各国の対中投資は増加し、それに伴って中国の技術力も高まりました。

2008年の1億2,808万人をピークに我が国の人口は減少しつつあり、それに伴って国内市場は縮小が見込まれています。

日本企業の課題

一定の水準のものは人件費の安い中国で生産できるようになりましたし、今では東南アジアの国の技術水準も高まってきました。
日本の技術はされに高い……ありとあらゆる製品でそれだけの技術が求められているのでしょうか?
求めいているものがそこそこのもの物であれば、日本よりもはるかに人件費の安い国で生産することができるようになってしまったので、日本の企業からは買わないということです。

日本企業は変わっていく必要があります。
どのように変わるべきか、それは高い技術が必要なカテゴリに注力、移行しつつ、機能的価値以外の付加価値も付与して独自のポジションを築くことです。

日本のメーカーの特徴

我が国では連結の従業員数で上位の企業を自動車メーカーと電機メーカーが占めています。
国内自動車メーカーの特徴はどういったものでしょうか。

海外のメーカーだとメーカーごとに価格帯にも特徴があります。
しかし、日本のメーカーは軽自動車専門のダイハツや軽自動車~小型車のスズキという特徴を持ったメーカーもありますが、軽自動車から高級車までフルラインナップで自動車を生産完売しています。

ちなみに、国内自動車メーカーの最も車両価格が高いものはそれぞれ以下の通りです(いずれも2020年4月15日現在の価格で、20,000,000前後以上のもののみ)。

ホンダNSX24,200,000円
日産GT-R NISMO24,200,000円
トヨタセンチュリー19,962,963円

しかし、こういった車種もあるもの、基本的には大衆車メーカーで、唯一トヨタのみハイブランドとしてレクサスブランドを立ち上げ、車体価格10,000,000を超える車種がいくつもあります。

しかし、イギリスだったらロールスロイスやマクラーレン、イタリアならフェラーリやランボルギーニ、フランスならブガッティといった高級車メーカーがあります(日本で海外の高級車メーカーと言えばベンツやポルシェをイメージされる方も多いかもしれませんが、前述したメーカーと比べたら安価なメーカーです)。

我が国の企業で最も従業員数が多く、また売上が大きいのは言うまでもなくトヨタです。
かって売上高が世界で一番になったこともありますが、このブログを書いている2020年4月15日現在において売上高が世界一なのはドイツのVW(フォルクスワーゲン)です。

それを考えると、大衆車メーカーが決して悪い訳ではありませんが、日本車という壊れない高性能品をレクサスを除いて大衆車としてしか販売できていないというのはもったいないのではないでしょうか。

外国にあって日本にはないもの

日本にはトヨタがあり、Panasonicがあり、SEIKOがあります。
しかし、ロールスロイスやミーレやパテック・フィリップはありません。

せっかくの技術力に加えて、高級車や高級腕時計のように機能以外の高い価値を掛け合わせて、より高級品として販売していかないといけなくなっているのではないかと考えられますが、いかがでしょうか。