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外部環境変化の影響(テクノロジーの発展)

有史以来、様々な技術は絶えず発展・進化しています。現在注目されているものとしては、主にAI、RPA、IoT、ロボット技術といったような情報技術が挙げられるのではないでしょうか。

2011年、製造業において現在よりも一段と高度化したエコシステムの構築を目指すコンセプトとして、ドイツで「Industrie 4.0(インダストリー4.0)」が発表されたことを皮切りに、フランスでは「Industrie du Futur(産業の未来)」、アメリカでは「Smart Manufacturing(スマートマニュファクチャリング)」、フランスでは中国では「中国製造2025」、そして我が国では2017年に「Connected Industries」が提唱されました。

それぞれによって違いはあるものの、AIやIoTといった新たなテクノロジーを取り入れていくことは共通の事項だといえるでしょう。この世界的な流れは、我が国の中小企業の経営に対して具体的にどのような影響を与えるのかを少し考えてみましょう。

従業員に求めることが変わる

テクノロジーの発展により、従業員に求められる能力が変わります。
必然的に、採用すべき人材や従業員教育も変わります。

例えば、総務省の「ICTの進化が雇用と働き方に及ぼす影響に関する調査研究(平成28年)」 によると、AIの活用が一般化する時代において重要な能力として有識者が挙げたものの上位3つは「チャレンジ精神や主体性、行動力、洞察力などの人間的資質」「企画発想力や創造性」「コミュニケーション能力やコーチングなどの対人関係能力」となっています。

AIの普及・発展によって、AIやロボットよりも人間の方が高いパフォーマンスを発揮するクリエイティブな仕事、高度なコミュニケーション能力や対人スキルが必要な仕事の重要性が高まることが予想されます。今後は、資料整理、文字入力、機械類操作といった定型作業に近いものに関しては、正確で処理のスピードが速いAIが行うようになり、人間はクリエイティブな能力、コミュニケーションスキルを生かした付加価値の創出・提供を行うといった役割分担がなされていくと考えられます。

需要が変わる

テクノロジーの発展によって、今までできなかったことができるようになる、処理のスピードがアップする、精度が高まる、コストダウンするといった様々な恩恵が得ることになります。その結果、新しい商品・サービスが生まれる(同時に、なくなる商品・サービスが出てくる)、新しい業務が生まれる(同時に、なくなる、あるいは人間が行わなくなる業務が出てくる)ということが繰り返されてきました。

定型作業の代行を行うような職種の需要は、今後のAIの普及・発展に伴って、まず単価が安くなります。
そして、いずれ縮小することは間違いないでしょう。

まとめ~提供するべき付加価値が変わる

テクノロジーの発展は、作業効率の向上や自動化をもたらし、それによって生産性が向上します。
テクノロジーの発展によって事務作業や定型作業に必要な労働力が削減される分、より高度で付加価値の高い業務にヒューマンリソースを割くことができるようになります。今後の中小企業は、いかにして効率よく生産するかということや、効率よくサービスを提供していくかというオペレーションの改善よりも、どのようにクリエイティブ性を発揮するか、どのように買い手に対するホスピタリティを高めるかといった、今までとは異なる付加価値を創出し、提供することの重要性が高まるでしょう。

他にはどういった変化が起こり得るか、一度考えてみてはいかがでしょうか。