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外部環境変化の影響(人口減少と少子高齢化①)

マクロ環境の変化がミクロ環境に影響を与え、それによって企業の経営も影響を受けます。
2020年2月に中国で起こった新型コロナウィルスの世界的な流行のような、突発的で予想できないことはあるものの、今後確実に変化していくことが分かっていることも多々あります。

そういった外部環境の変化を把握することは、経営計画や経営戦略の策定、今後の商品開発において非常に重要です。

今後の外部環境の変化にはどのようなことが考えられるでしょうか。
また、それが中小企業の経営にとってどのような影響が考えられるでしょうか。

今回は、人口減少と少子高齢化について考えてみたいと思います。

我が国の人口は2008年の1億2,808万人をピークに減少に転じています。国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、今世紀半ばには我が国の人口は1億人を下回ることが見込まれているそうです。

現在から30年で約2割の人口が減少することになりますので、その影響は中小企業だけでなく、全ての事業者にとって無視できない程大きいものであることは間違いがないでしょう。
人口減少と少子高齢化は国内市場の縮小を引き起こします。

人口が増えていた時代であれば、人口の増加に伴って国内市場は自然と拡大していました。
そのような時代であれば、注文されたものを作っていれば自然に売上が上がっていたかもしれません。
しかし、市場が縮小するということは受注そのものが減っていくため、既存のビジネスモデルのままでは売上は低下してしまいます。

売上は「客数×客単価」に分解できますが、市場の縮小によって客数と客単価がそれぞれどのような影響を受けるのかをもう少し詳しく考えてみましょう。

市場のパイが縮小しつつある中でそれぞれの事業者が売上を維持しようとすると、必然的に競争が激しくなります。
競争に勝ちぬくためにはどういった行動を取るでしょうか?

シェアを維持するために価格を下げると、価格競争に陥ってしまいます。
仮に客数を維持できたとしても、客単価は下がる訳ですから売上は下がってしまいます。客数を維持できないとさらに売上は下がってしまうことになります。
(客数×客単価↓=売上↓)

では、市場の縮小に伴う需要減少に合わせて供給量を減らして価格を維持しようとするとどうなるでしょうか?
客数が減る訳ですから、やはり売上も下がることが分かります。
(客数↓×客単価=売上↓)

もし、競合が価格を下げたら、シェアを奪われないように価格を下げざるをえないとなると、さらに売上は下がってしまいます。
(客数↓×客単価↓=売上↓↓)

このように、供給過多の状態になると、相対的に買い手が有利になります。
競合に顧客を奪われまいとすると、価格を下げたり無理を聞いたりといったことにより、収益の低下を招いてしまいます。

企業規模を維持する、あるいはより拡大するためには、事業ドメインの変更、ビジネスモデルの変更といった抜本的な変更が必要となるでしょう。