怠慢なIoT

怠慢なIoT

少し前の記事ですが、日本のIoTに関する以下のような記事があります。
現場カイゼンだけ? 日本の工場IoTの残念な現状
この記事によると日本は現場カイゼンのためのIoTであり、欧米は経営改革のためにIoTを活用するということだそうです。

さて、機械装置へのセンサーの取り付けなどで、より正確な生産状況の把握ができるようになるなどして、現場が改善されるのであれば、それはそれで効果があるということは間違いありません(この例だとInternet of ThingsじゃなくてIntranet of Thingsですが)。
ですが、生産効率を高めたり、情報を集めて新たな開発などに生かしたりするのは、目標がないとあまり意味がありません。
言い換えると経営目標があった上で、それを達成するための手段の一つとして現場の改善があるということです。

かつては良いものを作って売ればそれで良かった時代もあったかもしれませんが、現在は中国や東南アジアでそこそこ良いものが安価で製造されています。
市場が求めるものがそこそこ良いものだとしたら、すごい良いものを作ってそこそこ良いものよりも高い値段で売っても売れません。

製造業の方の良いものを作るための日々の努力は素晴らしいと思います。
ですが、良いものさえ作ればきっと売れるという考えは、現場のエンジニアならそれで良いかもしれませんが、経営者がそういう考えでは困ります。
今後は何を作ったら売れるか、良いものをどうやったら売れるか、どうやったら高く売れるのか、そういったことを考えないのであれば経営者の仕事は何なのかということになってしまいます。

言葉だけ先行している感も否めませんが、製造業のIoT導入に対する国や自治体、公的機関の支援も今後も増えるでしょう。
単なる自社内の工場の生産効率アップしかできなのであれば、それは経営者の怠慢だと思われますが、いかがでしょうか。

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