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経営とターボ係数

モータースポーツの世界ではターボ係数というものがあります。
ターボエンジンとNA(自然吸気)エンジンとの性能差(出力)を同等のものにするためにレギュレーションで定めれられている計数で、1.7倍としているものがほとんどです。
具体的な数字で言うと、レースのレギュレーションで排気量制限が2,000ccの場合、NAエンジンの場合は1,999ccまでの排気量、ターボ車の場合は1,176ccまでの排気量のエンジンで出場するということになります(1,176を1.7倍すると1,999.2になります)。

排気量660ccのターボエンジンの軽自動車は1,122ccのNAエンジンと同程度の出力という考えなのですが、エンジンへの負担はどうなのでしょうか?
もちろんレースの条件によって変わるでしょうが、通常は小さな排気量で高出力を出すターボエンジンの方がNAエンジンよりも負担が大きくなります。

車のことが分からない方にとっては置いてけぼりの話で恐縮ですが、要は一部分だけ突出して改善したとしても、無理がないでしょうか?維持できますか?という話です。

SNSを含めたネットの利活用、店舗ならMEO(Map Engine Optimization)といった様々な集客方法、問い合わせを増やす手法があります。
こういった販売促進・宣伝広告を活用し、利益を上げている企業・事業者様もいらっしゃるかと思います。
利益を上げること自体は目指すべきことなのですが、付加価値や付加価値の提供方法に独自性がある訳でもなく、模倣も難しい訳でもない状況において、うまい手法で売上が向上しているのであれば、競争優位性においては危うい状況だと言えます。
なぜなら、手法は模倣することができるからです。

競合の方が経営資源が多いのであれば、手法を模倣された結果、経営資源の勝負になってしまい、競争に負けてしまうことも考えられます。
車で例えると、排気量660ccのターボエンジンの軽自動車は1122ccのNAエンジンと同程度の出力であるならば、1,122ccの自動車がタービンを装備したら1,907.4cc相当になる訳ですから、結局660ccのターボエンジンでは負けてしまうことになります。

一時的な売上向上策を完全に否定するものではありません。
しかし、全体の最適化ではなく、販促や宣伝のような一部分のみを突出させた結果の売上高向上では、経営資源の乏しい中小企業では維持が難しいと思いますが、いかがでしょうか。