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自社のセグメントをミクロの視点で見ると

付加価値の高い製品は、開発や製造にもコストがかかるため必然的に価格も高くなります。
一般的には提供する付加価値と価格には正の相関があると言えるでしょう。
ではそれをミクロに見ていくとどうでしょうか。

大抵の商品・サービスは、高い対価を払ってでも質も求めるユーザーのための高価格帯のものや、質を求めない低価格帯ものもなど、顧客のニーズに応じて市場がセグメントされ、それぞれのセグメント向けに商品が提供されています。

ではそのセグメントごとに見ていくとどうでしょうか?
全体を見ると前述した通り、左図のようになっていますが、セグメントごとにミクロに見ると、その中では右図のようになっていないでしょうか?

右図のようになるのは、同じ価格帯の中に同じような品質の競合が存在し、価格競争が起こっているからです。

競合と同じ価格帯であるにも関わらず、これだけのスペックがある。
あるいは、これだけの機能であるにもかかわらずこの価格といったように、価格は競合よりも上げられない中でいかに付加価値を上げるかという競争になります。

こうなると、同じ価格で最も付加価値が高いAが最も有利になります。
ではAは儲かるのかと言われると、最初に書いたように高いコストを支払って提供している高い付加価値を安い価格で売っているということですから、収益性は低くなってしまいます。
通常は商品・サービスの1つ当たりの売価における収益性が一番低いのがAになってしまいます。

さらに、価格競争をそのまま続けると、縦に並んでいる位置が左に移動する、つまり、さらに売価が下がってしまいます。
このような状態であるにも関わらず、競合に勝つために広告宣伝や販売促進にコストをかけると、どうなるでしょうか?

当然ながらコストが増える訳ですから、さらに収益が下がってしまいます。

改めて文章にすると当たり前のことですが、競合に対して勝つためにどのような施策を行っていますか?
価格競争や広告宣伝や販促にコストをかけるといったことをやっていないでしょうか?

速やかに市場シェアを拡大し、被害が出ないうちに市場を押さえることができるのなら、既存市場で価格競争や広告宣伝・販売促進にコストをかけるるという選択肢もありえます。
しかし、大抵の企業、特に中小企業にとっては現実的ではありません。

中小企業であれば、

  • 違う市場に移る
  • より細かく市場をセグメントする

といった選択肢が必要になります。

いずれにしても競合がいない市場が理想ですが、いない理由も重要です。
単に収益性が低く、自社がその市場を開拓しても収益が低いというのであれば、その市場をねらう意味がありません。
しかし、他社にとっては魅力がなくても自社にとって魅力があれば良い市場と言えます。

世の中の動きがどんどん変わり、先が見えない中で、儲からないための競争はやめにしましょう。
今の市場でどれだけ出欠に耐えられるかの我慢比べ以外の選択肢がないか、考えてみませんか。