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製品に対する認識の共有

製品に対する認識の共有

どのような仕事であっても付加価値を高めるためのノウハウがあります。
逆に言うと、付加価値を高めるにはノウハウが必要ということです。
自ら企画をせず、受注生産で製品を作ってきた製造業が、自ら製品を企画してリリースしていきたいというのもよくある話です。
その場合、製作するスキルはあっても、どのように企画していけばよいのか分からない、ノウハウがないという点がネックになります。

大阪府産業デザインセンターが「新商品開発マニュアル」というものをリリースしています。
経営戦略から丁寧に説明してあるうえ、具体的にワークショップの内容なども書かれていますので、これがあればどんな企業でも製品開発ができますとまでは言わないにしても、参考になるのではないでしょうか。

さて、「新商品開発マニュアル」でも触れられていますが、製品に対してデザイン(意匠)を施すことで付加価値を向上させるにあたり、外部のデザイナーを活用する手法があります。
私見ですが、これはあまり上手くいっていないのではないと考えています。
それは、デザインの目的を企業側とデザイナー側が共有できていないというところに原因があると思われます。

戦略的にどういった位置づけの商品なのか、定番主力商品なのか、一時的に売り上げが上がればよいものなのか、実際の商品で言うとカップヌードルしょうゆ味やシーフードヌードルなのか、スモーキーチリしょうゆ味を含めた珍種謎肉シリーズなのか、それぞれ位置づけが異なります。
定番主力商品なら流行り廃りがなく、飽きが来ないデザインである必要があるでしょうし、後者ならインパクトが必要かもしれません。
ともかく、デザインには商品の位置づけの違いが反映させる必要があります。

どういった販路でどのように売られるかということは、デザイナーなら当然考えなければいけない話です。
しかし、戦略的にどういた位置づけで、どれだけの売上を上げるつもりなのか、どのようにプロモーションしていくかといったことは、社外の人間では分かりません。
もし、製品の戦略的な位置づけを考えていないなら、ただ製品の形を綺麗にしただけで終わってしまいます。

とはいえ、デザインの目的を企業側とデザイナー側が共有できていないというのは、双方に原因があると思います。
企業側はデザインとは単に自分たちの気に入った見た目にするものではないという認識を、デザイナー側も経営レベルで製品を考えているという認識を、それぞれが持つ必要があると思われますが、いかがでしょうか。